Diary

20年目の今おもうこと

「KOMA20周年のイベントどうするか!?」

そう言ってきたのは創業メンバーの亀井だ。

「え?20年?もうそんな経つの?」

 

「20周年に対してどう考えてますか?」

そう質問してきたのは取材に来てくれた記者さんだ。

「え?20年?マジですか?」

 

去年の暮れからいろんな人に何度も言われて、その度に忘れているのがこの「20周年」だ。

 

そして先日、若いスタッフに「20周年で今思うことを文章にして」と言われたが、書いては消してを繰り返している。

 

何も思わないはずはないが何も思い浮かばない。すごく有意義な時間だったはずだが、すぐに忘れてしまう程度のそれでもある。

 

時間なんていうのは曖昧で、平等な様で全くの不公平であると理解している。

何かを積み上げられたのか、それともただ経過しただけなのか、同じ20年でもKOMAの場合はどっちだったのか。

会社を大きくしようとか売上を伸ばそうなんて計画する余裕もなく、ただ潰れないようにやってきただけな様な気もするし、気づけば20名近い優秀な仲間に恵まれてもいる。

自分にとっては大切な時間だったと感じるが、人から見れば鼻で笑うようなそれかもしれない。

 

やっぱり時間なんていうのはそんなものなんだろう。

 

何年か前にお坊さんと話す機会があって人生は魂の修行だと聞いた。

本当は成仏したいけど、修行が足りない魂は何度でも生まれ変わって修行しなければならない。だから生まれ変わるっていうのは嬉しいことではないらしい。

宗教には特別な興味はないが気持ちを楽にしてくれる面白い考え方だなあと思ったのを覚えている。

 

そして何となく自分勝手に人間の10年なんて魂にとっては1時間だと妄想してみる。

80年の長い人生は魂の時間からすると8時間くらいの感覚で「ダルいけど下界で8時間労働してくるわ〜」程度なのかもしれない。

そんなふうに考えると、どうせ8時間の我慢なんだから楽より苦しい方を選択してやろうなんて気にもなる。

 

さらに、修行が終わって魂になった後まで妄想を膨らませてみる。

自分と大切な人たちとの死ぬ時期はまちまちだろうが10年が1時間だとしたら、またすぐに魂として再会できる。

「ごめんね先に逝っちゃってあの後オマエら超アツかったね!」

「そうだよ!あそこからが楽しかったのに先に逝ってんなよ!」

なんて、魂の反省会で散々盛り上がれるのかもしれない。

 

そして「ちょっと修行いかなきゃだからスグ来いよ!」ってな具合にまた新しく始まるんだったら面白いなぁと思う。

 

もしそうなら魂の反省会がめちゃくちゃ盛り上がるように家族や仲間をもっと大切にしたいし、もっとデカいことにチャレンジしてみたいなんて気になる。

 

20周年のKOMAは「仲間みんなで頑張って、楽しい結果を肴に美味い酒で乾杯しよう!」という意味を込めて[HERE'S TO THE CREW!](仲間に乾杯!)を合言葉にした。

皆で一丸となって大いに盛り上がっていこうと思う。

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