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History

2003年に東京郊外の工業地帯で小さな家具工房として始まったKOMA。
「もっと良い家具をつくりたい」ただそれだけを想い続けた歩みを振り返る。
 
 
2000〜
埼玉県にあった家具メーカーの日田工芸で家具職人としての修行を始めた。
頭を丸めて気合十分のスタートだったが、空回りしては失敗ばかり。
自分でも驚くほど不器用だったが、どういう訳か家具づくりが楽しくて仕方がない。朝は一番乗りで手道具の練習、夜は遅くまで作品づくりをした。そんなことを毎日2年も続けていると、ただの石コロでも少しは光ったようで、3年目を迎えたある日の朝礼で「今日から松岡には新作椅子の開発をさせる」と発表された。「3日で2脚のペースで椅子をデザインから制作までやる」というクレイジーな内容だったが、寝る間も惜しんでの家具づくりの日々は本当に幸せだった。
 
・朝日現代クラフト展 入選
※日田工芸は2006年に50年の幕を閉じる。
 
 
2003〜
当時フリーの彫金師として活動していた亀井を誘って、深夜でも気兼ねなく作業ができるようにと東京郊外の工業地帯に工房を開く。亀井のKと松岡のMをとってKOMAと名付けた。
お互い妻子はあったが取引先の一つもないまま勢い任せで始めたが、楽しいは楽じゃないということをイヤと言うほど思い知らされて、大喧嘩の末にたった一年で解散した。
 
・日本クラフト展 入選
 
2005〜
1人で工房を続けていたが家賃も材料も払えないでもう墜落寸前だった。
そんな時に、あらためて家具職人の修行をして技術を身につけた亀井が戻ってきてくれてKOMAの再スタート。
あいかわらず仕事は安定しないし時間も金もなかったが、汚いワンボックスカーの中で梱包用の毛布にくるまって寝るなんていうのも2人なら楽しかった。


2007〜
少しづつ仕事も増えて、スタッフも雇えるようになり株式会社KOMA設立。
と、ようやくトンネルの出口が見えてくるはずだったが、不況の影響で取引先が次々に倒産して数千万円を背負う羽目に。家具だけでなく店舗の什器や看板の製作、深夜の現場作業まで自分達のやれる仕事は24時間なんでもやった。未来とか夢なんてどうでもよくて、今を乗り切るためだけに我を忘れて走り回るような毎日だったが、ピンチをクリアする度に日々KOMAが強くなっているようで苦しさよりも充実を覚えた。


2009〜
その当時は職人のこだわりよりも、安く速くを求められる仕事も多かった。
それはそれで毎日バリバリこなしていく楽しさもあったが、作り手として本当に納得のいく家具づくりがしたいという気持ちも忘れられず、自社製品の展開を目指して仕事終わりから深夜まで試作品づくりをした。
販売のアテなど何も無かったが「直営店やりたいな」とか「世界で認められたいな」などと夢を語れることが嬉しかった。
 
・リビングデザインセンターOZONE(KOMA家具展)

                        
2011〜
3年間作り溜めた家具を百貨店のバイヤーに見てもらい、内心ドキドキしながら大口を叩いた。「ウチの家具なら百貨店の価値をもっと上げる自信がある」
そうしてブランド物が軒を連ねる家具売り場のメインステージに無名のKOMAが抜擢された。会期直前に起こった3・11大震災の影響で、店内の照明は薄暗く人もまばらだったが、売場に立った亀井が出した販売実績は上々で、小さな家具工房が信頼を得て全国の百貨店を巡業するきっかけとなった。
そして何より今まで準備してきたKOMAの家具が受け入れられたことが嬉しくてたまらなかった。
こんなふうにして「一点物作品の美しさを製品に」をコンセプトに、目標としていた自社製品の展開が始まった。
 
・東京モーターショー LIXIL  コンセプトカー
・スパイラルホール KAITEKI のかたち展
・明治天皇お隠れ100年「墨戯れ」(京都黄檗山萬福寺)
・新宿伊勢丹、日本橋三越 銀座三越を中心に全国百貨店でKOMA家具展開催
 

 
2013〜
15年勤めた百貨店を早期退職して「しばらくゆっくりしようかな」と言う妻に「どうしても直営店をやって欲しい」などと無理を聞いてもらって東京・西荻窪にKOMAshopをオープン。
「小さな工房が作った作品みたいな家具なんて、店が運営できるほど売れない」と心配されたが、作り手の想いまで届けようと思ったら、直営店以外には考えられなかった。
スタッフ総出で壁を塗って、安いからという理由で杉の板を割いて床に貼ったりしながら店づくりをしたが、思いがけず杉の良い香りに包まれた心地の良い店内に仕上がった。
手分けして駅前でビラを配ったり、スケボーに乗ってポスティングして回ったり、ヘトヘトになってみんなで飲むビールは格別だった。
駅からも遠く、たった10坪の小さな店だったが10年かかってやっと叶った目標は何とも嬉しかった。
 
・テレビ東京『ソロモン流』松岡茂樹密着取材
・アンビエンテ2013出展(ドイツ フランクフルト)


 
2015〜
職人ばかりで営業マンがいないKOMAは作るばかりで知ってもらう術がない。
作るしか能がないならそれを活かして、コンテストで賞を取ったら少しは何か変わるかも。そんな単純な発想で夜な夜な作品を作りまくった。
それでも期待していたような目に見える変化はなかったが、きっといつかに繋がるはずだと信じて作り続けた。
 
・ミラノ万博のジャパンサローネにて家具展示(イタリア)
・経済産業省『The Wonder 500(TM)』選定
・PARIS DESIGN WEEK(フランス)
・WOOD FURNITURE JAPAN AWARD  国内メーカー上位20に選定 PARIS展示(フランス)
・JAPAN WOOD DESIGN AWARD 2015「奨励賞」受賞
・JAPAN WOOD DESIGN AWARD 2015ハートフルデザイン賞
・日本橋三越ショーウィンドウ 装飾
・新宿伊勢丹mens館 チャーリーヴァイス
・TV BS日テレ 『キズナのチカラ」密着取材

 
2016〜
遠方からわざわざ足を運んでくれる方に見応えのない小さな店では申し訳ないということで、一年探してやっと出会えた天井高4mの広々とした空間に一目惚れして、KOMAshopをお引越し。
その昔は材木屋の倉庫だったらしく、そこで木の家具を販売するというのはなんとなく縁を感じた。
工房からスタートして、いつも物づくりが中心にあるKOMAだから、コンクリート剥き出しの無骨な雰囲気を残したままの店にした。
 
・銀座三越 [DISCOVER TOKYO] fashion X furiture
・WOOD FURNITURE JAPAN AWARD 2016「TAKUMI賞」受賞 
・スパイラルホール展示
・ラジオ J WAVE 「 DREAM TRAIN」
・JAPAN WOOD DESIGN AWARD 2016「奨励賞」受賞
・JAPAN WOOD DESIGN AWARD 2016入賞
・JAPAN WOOD DESIGN AWARD 2017ハートフルデザイン賞受賞
・ラジオTOKYO FM 『TOKYO ON GOING』出演
・NHK WORLD『great gear』出演
・関西テレビ フジテレビ系列『7RULES』出演
・日テレ『沸騰ワード10』出演
・NHK 「美の壺」特集



2018〜
4人の子育てをしながら10坪からスタートしたKOMAshopを10倍にまで広げた妻には頭が下がった。
そして海外の仕事や展示の機会も増えてきた。
今までの仕事やコンテストなどの結果と結果が上手い具合に縁を結んでいるようだった。
10年前、自社製品の展開を目指して、夜な夜な試作品を作りながら語りあった世界への夢に少しづつ近づいているように感じた。
 
・パリ・プルミエール・ヴィジョン(東レブース)(フランス)
・チェルシーフラワーショー(綿半ブース)(イギリス)
・上海家具見本市2018出展(中国)
・MAISON SHANGHAI 2019(中国)
・ISETAN SHANGHAI (中国)
・JAPAN WOOD DESIGN AWARD 2018受賞
・MAISON SHANGHAI 2018(中国)
・KOMAshop100坪に増床
・SHIBUYA SCRAMBLE SQUARE TSUTAYA BOOK STORE 家具
・新宿高島屋 美術画廊『紅白/木展』
・JAPAN WOOD DESIGN AWARD 2019 受賞


2020〜
東京オリンピック2020のシンボルファニチャーの制作を任された。
1964年の東京オリンピックの選手団が植えた木で家具をつくる。という何ともロマンチックなプロジェクトに、家具職人になってちょうど20年の節目の年に関われて幸せだった。
これまでの行き止まりや回り道も無駄ではなく、ただいたずらに春秋を重ねたのではないと教えてもらえたようでありがたかった。
 
・厚生労働大臣より卓越した技能者(現代の名工)として表彰
・FX International Interior Design Awards FINALIST 受賞(イギリス)
・東京オリンピック2020のシンボルファニチャー製作(オリンピックミュージアム内)
・TVドラマ「やめるときも、すこやかなるときも」技術監修、家具提供

 
2021〜
北京にある世界最高級といわれる百貨店との大口取引が始まった。
自社製品の展開はちょうど10年前に東京の百貨店からスタートした。
その時の百貨店からヘッドハンティングされたバイヤーが、日本の良品を買い付けるなかで家具はKOMAと声をかけてくれたのがきっかけだった。
小さな一つ一つがずっと積み重なってきたんだと実感する。
工房の若い衆も店のスタッフも皆がんばり屋ぞろいで、小さいながらも役割分担ができる組織らしきものになってきた。
家具づくりを通してやってみたいことが、あれこれまだまだたくさんある。
 
・A'Design Award&Conpetition2021金賞受賞(イタリア)
・Red dot Award 2021受賞(ドイツ)
・北京SKP販売開始

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